この事故は私が子供のころに起きた。
機体の大半は墜落の衝撃で爆発炎上したようだったが、
なぜ生存者が焼けずに生き残ったのかがよくわかっていなかった。
これを見ると、生存者はみな後部座席に集中していたとのことだった。
おそらく、墜落の衝撃で機体後部が折れ、前部と分離し、燃料を積ん主翼がついている
前部は爆発炎上したが、後部は谷に落ちたためその炎に巻き込まれることがなかったのだろう。
我々が映像で見る墜落現場は、事故後12時間以上経ったものだろう。
墜落直後は凄まじく炎上していたに違いない。まさに地獄そのものだっただろう。
高濱機長の「どーんといこうや」の一言にしびれた。絶望的な中でも周りと自らを鼓舞して
ほぼ0の可能性に賭け続けたその姿勢は、一流のパイロットだから出せた言葉だっただろう。
皮肉なことだが、我々の安全は、このような悲惨な事故が起こり、その原因調査から得られる
結果による対策によって向上すると言う事実が存在する。
いつか世代が変わり、この事故の生き証人がいなくなる時が来るだろう。
しかし、このような悲惨な事故があったこと、多くの犠牲者が存在したことを忘れてはならない。