1964年の東京オリンピックを記念して制定された”体育の日”を"スポーツの日"に変更する法案が準備されている。2011年、スポーツ振興法が改定されスポーツ基本法が生まれたことに起因。以前のスポーツ振興法では、アマチュアスポーツのみ取り扱われ、パラリンピックはリハビリとして規定され、体育は学校教育と密接に結び付いたものだった。
スポーツとは、もともとはラテン語のデポルターレ”日常の労働から離れた非日常の異空間"(余暇、娯楽、レジャー)から発展したもの。体を鍛えるだけの体育にとどまらない、大きな意味でのスポーツが重要視されている。
コーチ(馬車)の下、自主的に主体的に行うのがスポーツ。それを導くのがスポーツインテリジェンス。1964年の東京オリンピックの頃は高度経済成長の時期で体育会系の猛烈サラリーマンが体力と根性だけでがむしゃらに仕事をすればそれなりの成果が得られる時代だったが、バブル経済の崩壊やリーマンショック、長期のデフレなど大きな経済危機を経験した後、現在ガムシャラの通じる時代ではなく自主的自発的に自ら計画を立ていろんな人の助けを借り、目標を実行する、謂わばスポーツインテリジェンスを発揮する時代と言える。
かつてはより速く・より高く・より強くがスポーツの三大要素と言われたが、現在はより美しく・より人間らしくが加えられた。