2度大量の薬をのんで自殺を試みた二十歳の女性から聞き取りした内容を次のとおり書き記す。
幼少の頃、愛をもって育てられなければ、人間は自己信頼性を持ちえず、生き抜く力も弱くなってしまう。そのことを知って暗澹たる気持ちになった。
人は自分の回りから、愛に基づく社会を築く努力を続ける必要がある。
そのことを痛切に感じた。
<聞き取り内容>
008:17 (清水)実際にその…自殺を試みたっていうのは?
高校を卒業してからです。学校の先生が唯一の支えだったのに、
そばにいてくれなくなっちゃって・・・卒業したから
ひとりぼっちでどこに進んでいったらいいのか。
この先、ずっと一人だったら、どうやって生きていったらいいのか。
009:04 自分は独りぼっちだと話す女性の生い立ちに何があったのか。
私が9歳の時、親がなかなか帰ってこなくて、
私は母親が心配で・・・
毎日なかなか眠れなくて、さみしくて・・・
「もう飲みに行かないで」って言ったら、
「私のこと縛りつけるの?」って言って、
首を絞められ蹴られ暴力をふるわれた。
010:03 その首絞められてっていうのはどういう事?
母親が立っている状態で、首に手をかけてグッとやられました。
010:17 子どもの頃から親に大切にされていないという気持ちを積み重ねて、女性は育ってきました。
以上、この内容は「字幕全文表示」に実際の会話を加筆して書き記した。
この先については「字幕全文表示」を参照願いたい。