変化のために、アイデアを得、活かすための思考
USJは2010年にマンネリ化して、来客数が落ち込んでいた。どうやって回復させたのか?
①今ある物を活かすアイデア
アイデアとは、気がついてみると、誰にでも思いつけそうな、ちょっとした新しい考えだ。しかし、ただ何気なく考えていても、アイデアは出てこない。
アイデアをひらめく、前提条件を絞り込んで、必死に考えなければならない。
USJが取り組んだことは、新しいアトラクションを作る金が無い、今あるアトラクションをどう使えばいいか?という前提条件だった。
そこでひらめいたのが、ジェットコースターを後ろ向きに走らせるアイデアや、子供が楽しめるアトラクションを一箇所に集めるアイデアだった。
②求められているものは何なのか?
テーマパークとは何なのか?それを毎日考える。日常にある辛さや退屈。これと向き合うために、人々にはエンターテーメントが必要なのだ。
ハリウッド映画一色だったテーマを、アニメやアイドル、ゲームと多種多様にしていった。
そこには、消費者が何を求めているのか?自分たちは何を提供すべきなのか?どうすれば、USJがもっと必要とされるのか?という問いの追求がある。
③新しいものへの挑戦
テーマパークは、マンネリ化すれば、すぐ必要とされなくなる。常に新しいものに挑戦し、求められているものの変化に対応しなければならない。
それは、社員が各分野の専門集団になり、新しいことを生み出すことを奨励する、だけでは実現しない。新しいことに果敢に挑戦する社員を評価し、表彰するシステムが必要だ。
④数字に裏付けられた情熱
感動を提供するのは、勘や情熱だけで押し出されたものであってはならない。明確な目的があり、そのニーズを高確率で満たすため裏付けられたデータ、数字が必要不可欠だ。
増やしたい来場者の、年齢層や性別に、ピッタリ受けやすいブランドは何なのか?
来場者数を高確率で予測するためのアルゴリズム。
科学的に行えば、結果は必然となる。