隈研吾と、大成建設の責任者出演。 新国立競技場の、デザイン、建設、レガシー
旧国立の聖火台は移設されて残されているとは知りませんでした。
大屋根の木材は単なる化粧板と思っていたのですが、どうやら鉄骨をギリギリまで軽量化するため、木材も構造部材とする設計のようです。
また、大屋根のガラス部分は非対称ですが、太陽の動きを計算し、天然芝に太陽光を当てつつ、大屋根を可能な限り軽量化した結果だそうです。
ガラスは重いですからね。
これらによって柱がなく視界を遮らない広い空間と、杜のスタジアムというコンセプトを実現 しているのですね。
当初ネット上ではコストと製造性重視でデザイン案から劣化した軒庇や、空調、デジタル設備のオミットを否定する声がありましたが、誰でも使いやすいトイレや、視界を遮らないよう計算された座席高さ配置、モザイク柄カラーの座席、周囲になじませる植林、基本的な使い勝手の完成度が高いものを、コストと工期の中でギリギリ良いものを目指されたのだろうと思います。