漫画の神様に愛される天才、そしてそうではない凡才のドラマ
絵は下手ながら漫画の神様に愛される男、中田(永山絢斗)を前に、羨み嫉妬する凡才、沼田(ムロツヨシ)が今回の主人公。誰にも認められなかった作品を、中田には理解してもらいながらも、彼は20年夢見てきた漫画家を諦める。とはいえ単なる悲劇ではなく、新しい人生の始まりとして描くのがいい。そしてもう一人の天才、かつてヒット作を飛ばしながらも、今は見る影もない牛露田(康すおん)のストーリーが静かに平行して次回につながっていく脚本の妙。それにしても、こんなに毎回いろんな人をフィーチャーして泣かせてしまう主役の黒木華はまさに天才だと思う。