武田信玄の4男・勝頼は、大河ドラマで、信玄に畏敬を表しつつ、同じようになれない自身を恨んでいるような設定ですが、その実、非遇の人生だったんですね。
母は、信玄が滅ぼした諏訪の姫様(側室)の子だったため、元服しても武田の嫡男に与えられる信という字は与えられず、諏訪氏の当主として実家を出された。
ところが、長男の粛清の為、信玄に呼び戻され後継ぎを示唆された勝頼は、その実力を認めてもらうため戦で健闘。
病に伏せた信玄の遺言で後継ぎではなく陣代となったものの、家臣の信頼を得るのは容易ではなく、出奔や裏切りに苦しんだ。
難局打開のため敵対してきた北条家と同盟を組み、嫁を貰うも、2年後北条家は一方的に同盟を解消し織田方に付いてしまう。
四方を敵に囲まれ、忠義ある家来にも恵まれず、山に落ち延びようとするが、追いかけてきた織田勢に捕まり討ち取られることとなった。