米、抜け穴だらけの銃規制、世論の変化、ベガスの事件を受けて
■穴だらけの銃規制
アメリカの法律は州ごとに異なり、今回の事件が起きたネバダ州法は比較的銃規制が緩かった。連邦レベルで規制できない理由は、アメリカがヨーロッパの圧政から自由を求めて独立した国で、憲法には「人民が武器を保有しかつ携帯する権利は侵害してはならない」と定められているためである。
■オバマ前大統領の銃規制方針が逆に世論を慎重にさせた
四半世紀前まで銃規制派と権利擁護派は前者の割合が多かったが、オバマ政権発足後、拮抗する形になった。理由はオバマ前大統領が銃規制に積極的で、銃を変えなくなると考えた保守派が反発したためと考えられる。保守派は規制前に銃を購入したため、銃の売上は高まり、全米ライフル協会(NRA)の力も大きくなった。
■ラスベガスの銃連射事件を受けて銃規制は進むのか
トランプ大統領は、ラスベガスの事件を受けても銃規制については慎重な姿勢を見せている。その理由は、トランプ大統領はNRAから30億円以上の支援を受けて大統領選を制したため。