答えはいっぱいあるのに 質問は一つしかできなかった
1963年のドラマ「一匹」
少年が大切にしていた牛の太郎がある朝突然いなくなった
大人が農協へ連れて行った事を聞きつけて、町を目指して歩く
眼が印象的な少年と途中で出会う歯が印象的なコーモリ傘の老人は農協から東京へ送られたことを知り、盗んだ金で品川の屠殺場を目指す。
伝言板に同じ名前がたくさんあったり、コーモリ傘の老人を一瞬に見失う所、繰り返し同じアナウンス声が聞こえる所、トーキョーの夢と不安感を凄く感じる。
番組の最後にゲストの三上博史が言う通り、答えの無い部分は多い。そこは想像力で解すのが寺山修司の世界であるそうだが、なぜそこで笑いあう事ができるのか、自分の想像力では達せなかった。
コーモリ傘の老人はサンダーバードのパパを長く吹き替えやった小沢重雄
顔は出ないが石投げられるラッパ吹きに井川比佐志
クレジットには出てこないが米倉斉加年