震災で廃墟となった大槌町役場を解体するか、保存するか、
復興促進のため年度内解体を宣言して当選した町長の苦闘。
「見るのが辛い」声が多いなか、将来後悔しないために保存を
(解体決議の先送りを)望む声が少なからずあり、しかも若い人から出てくる。
これにしろ宝塚線脱線事故のマンションにしろ、
広島の原爆ドームみたいにこの先何十年も維持していくつもりだろうか。
保存すれば外から人が見にきて、いくらかの観光資源にはなるのかもしれないが、、
それ以上に維持コストばかりかかって何も産み出せない。
将来忘れえぬ為になら、もっと維持コストの安い記録の残し方がいくらでもあるだろう。
このままでは町の負の財産となってしまうのではないのだろうか。
被災者じゃないから気持ちわからないのかもしれないけれど。
議会で町長は解体決議を見送った。苦渋の決断であった。