「統合失調症」
だいたいの人は、病名くらい知っていることと思う。(以前の病名は「精神分裂病」)
そう……精神疾患の中では、かなり偏見がある病気。
そして、大多数の人は、患者さん(寛解した方も含む)と接したことがない。
1人でブツブツ言ってたり、街中で奇異な行動をとったりしている、「怖い人」と思われがち。
それくらい、あまり知識がない方々はともかくとして。
実際、日常的に患者さんと接している人が取るべき態度のうち重要なものが、
番組内で、簡便に説明されていた。
最も良かったと思ったのは、ご本人が「幻覚・妄想」状態のせいで、現実ではない言動をしている時。
それは、言い聞かせて否定……なんか、してはいけない。
その状態の時は、どんな奇妙なことでも、「本人にとっては、事実」だから。
妄想って、言い聞かせて収まるものではないし(ここらへんの誤解も大きい)、
本人にとっての現実を否定されることは、不信感につながることがある。
幻覚・妄想は、健常者にとっては、分かってあげられそうで、その実、理解・共感がほとんど不可能に近い状態だ。