愛知県豊田市の新明工業の今も現役の石川實さん80歳。
単にレストア職人と呼ぶのは憚れるほどの稀有な「会社員技術者」。
トヨタ博物館所蔵車を始め、多くの車を蘇らせて来た。
こんな人の技術/人となりの伝承を無くして日本の「車文化」が育つことは断じて無い。
古い車の自動車税を高くするなど訳のわからん政策を行う「自動車大国ニッポン」の全ての政治家/役人/自動車産業人はこの番組を見て、猛省すべき。
普通の自動車文化を持つ先進国では、距離の走らないような、その国の文化度の象徴としてのクラシックカーには減税(無税)にして「文化」の維持/保護を行うことが常識である。
短い番組だから仕方がないが、もっと技術の紹介、治っていく過程、見事復活した姿もキッチリ見せて欲しかった。
この題材を発掘したことは認めるが、いくら若い制作者の研修的ミニ番組だと考えても、25歳NHKの番組ディレクター自ら登場して80歳社会人との対比!なんて演出はこの人の前では陳腐でしかないと思うがどうだろう?
もっと本質本物を伝えれば、視聴者には自然と響くものだと思う。