紹介されていた主なモデルは次の2つ。
①「スマートコミュニティ稲毛」
http://www.smartcommunity.co.jp
②「夢のみずうみ村」
http://www.yumenomizuumi.com
①は、2010年に誕生した日本初となる本格的なアクティブシニア・コミュニティで、「生きがい」と「暮らし」とを一体化させたセキュリティ完備の分譲マンションというもの。
巨大なクラブハウスやスポーツや趣味、カルチャーなど多彩なサークル活動を提供している。イメージ的には、豪華客船内のサービズを地上で実施している感じだ。
しかし、結局サービスにはいつか「飽き」がくる。それに対してのポイントとしてボランティア等の「社会との接点づくり」があげられていた。
②は、山口県山口市にある有名な高齢者福祉施設。
手すりを設け段差を無くすといった「バリアフリー」ではなく、階段や段差など日常生活にある障害物をあえて配置する「バリアアリー」という発想のもの。
「引き算」の福祉という考え方で、あれやこれやと介助をする「足し算」的な福祉ではなく、基本は本人自身が全部やり、本当にできなさそうな時にだけサポートするという発想である。手すりをなくした代わりに、ワンステップごとに机や椅子など、何かしら支えになるものが配置されている空間コンセプトも興味深かった。