今回からしばらく経済と宗教の関係について。第一回はユダヤ教。ユダヤ人は金融業を主として経済的に成功しているひとが多い。
ユダヤ人がナチスドイツに迫害されたのは有名だがそもそもの原因は新約聖書に遡る。新約聖書、マタイの福音書によればイエスが十字架に架けられるべきか問われたときにユダヤ人はその報いが子孫に及ぼうとも十字架に架けなくてはならないと答えたという。これを根拠としてキリスト教徒はユダヤ人を迫害した。就職するにも苦労したユダヤ人たちは当時賤しい職業とされていた金融業に就くことになる。金融業で成功するとますます妬まれ差別が強まることになっていった。そして第一次世界大戦が起こりドイツは多額の賠償金を課せられ国内に不満がうずまくようになる。そこへ現れたヒトラーがこの貧しく辛い思いをする原因はユダヤ人にある、と国内の不満をすべてユダヤ人に向けることによりユダヤ人狩りが始まり、それはヨーロッパ中に広がっていくことになる。