なんだかんだで5年ぶりに金曜ロードSHOW!を観た。
今回は、ジブリアニメの中でもいろいろと解釈が難しい作品である「崖の上のポニョ」。
通常の映画は見たことはあったのだが、今回は副音声で視聴してみた。
(以下、映画の内容についてはほぼ触れず、「副音声」について書いています)
単純に「副音声」といっても、洋画のように日本語吹き替えから
外国語に切り替えて視聴する、という意味ではない。
「金曜ロードSHOW!」(というか、番組タイトルが「SHOW!」に変わっていた事に
このレビューを書いてる途中に気づいた・・・)では、
結構前から目の不自由な方などが番組を楽しめるよう、
邦画については副音声による解説放送が付けられる事が多い。
(日テレのプレスリリースなどを見ると2013年には既に実施されていたようだ)
顕著な例では、今年の1/16に放送された「ルパン三世 カリオストロの城」にて
声優の石丸博也が副音声を担当したということで話題になっていたようだ。
(外付けHDDを増設されている方なら、下記URLからまだ視聴出来るかも)
金曜ロードSHOW!「ルパン三世 カリオストロの城」宮崎駿監督作品!
(リンク先のにゃるさんのレビューが参考になりました)
http://site.garapon.tv/social_gtvid_view?gtvid=1SJP7FE21421409600
“副音声”が大好評!『ルパン三世 カリオストロの城』実況まとめ【金曜ロードSHOW!】
http://togetter.com/li/770836
さて、実際の番組についてだが個人的に良かった点としては、
「目が不自由な人に向けた」という点から台本のト書きを読むような形になるのだが、
ポニョの周りにいる小魚がポニョの「妹」だったという事など、
その場面を解説するというより、副次的にこのキャラが何者か解説される点である。
地上波でこのようなプラスアルファで解説が付いていた事に(今更ながら)驚いたが、
ストーリーやキャラクターの設定が把握し難い物については、
補助的な解説を入れる事で単純に劇場公開された映画を流す番組と
差別化ができるのではないかと思う。
特に、今まで幾度となく放送されてきた映画であれば
解説を聞きながら観直す機会を提供するという点からも面白い取り組みだと思う。
手段が目的となってしまい、当初目的の「目の不自由な方へのケア」が抜け落ちる事だけは
避けて欲しいが、バランスを取って様々な解説を入れて貰えればと思う。