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「郵便」は元々中国のことばです。「郵」の字は役所や軍隊が文書を送る、伝令の中継所のことです。「便」は「たより」つまり手紙のことですね。
郵便制度発足と同時に「郵便切手」も発行されました。「切手」は「切符」と「手形」を合わせたことばで、もとは証券や証書の意味です。今の「小切手」はその意味ですね。江戸時代には通行手形や営業許可証も切手と呼んだほか、米や酒と引き換えが出来る米切手や酒切手など、日常生活でもなじみのあることばでした。
このあと明治6年に「郵便端書(はがき)」が発行されます。初めはこの字だったのですね。「端書」は、小さい紙に書いた文書という意味で使われていたことばです。しかし次第に「葉書」と書かれることが増え、明治12年に正式に「郵便葉書」に変更されました。ただ、明治時代は一般には両方の書き方が使われていたようです。