「何が起こっても私はシリアの人たちを恨みません」という後藤さんの言葉には
後藤さんを裏切りISILに売り渡した人間やISILの戦闘員になってしまったシリア人も含まれているに違いない。
それを踏まえて、番組の中で印象に残った2つのメッセージを書き留めておく。
1.映像ディレクター栗本氏
「憎しみや敵視からは何も生まれてこないということを後藤さんがずっと言っていた。後藤さんが本当に伝えたかったことは人間の愛、弱い人たちや困っている人たち、苦しんでいる人たちへの共感であろう。」
2.玉川聖学院からのメッセージ
「後藤さんが私たちに伝えてくださったメッセージはどんな悲惨な現実があったとしても、それにより怒りや憎悪を膨らませるのではなく、事実を事実として見極めることであり、その中から自分の置かれた立場で平和への道筋を探り出す努力をすることの大切さでした。今あらためてそのことの意味を問い直したいと思います。」