日本・ブラジル・モザンビークで進められているプロサバンナ計画。これは1970年代にブラジルで原生林の生い茂る不毛な大地を開墾・土壌改良し、大豆などを大規模生産をした、「セラード開発」を元にモザンビークで同様の事を行おうとしている計画。
2013年6月に行われたTICAD V(ティカッドファイブ、第5回アフリカ開発会議)が行われた際に、わざわざモザンビークの農民代表が来日し、外務省などに計画中止の陳情を行った。
セラード開発の時に起きた問題、入植してきた大規模開発者ばかり富を得て、小規模農家や現地に富の還元が行われなかった事が、プロサバンナ計画でも起きようとしている。モザンビークは元々社会主義国家であったため現在でも土地の所有者は国家であり、農民は耕作地の収奪に合う可能性がある。実際今回の計画とは別のベルギー企業が隣村で、農民の土地に勝手にユーカリの木を植えている。
印象的だったのは、セラード開発の時に土地を売った地主が、売った土地を見に行きませんか? とリポーターが促したときに「行きたくない」と拒絶したこと。30年以上たった現在でも土地を売ったことを後悔しているのは、大きな問題を引き起こした証左だと思う。
参考Blog。
農地は誰のものか?: モザンビーク北部のプロサバンナ事業は史上最悪 :
http://landgrab-japan.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html