日本滞在は驚きの連続であっただろうが、パプアニューギニアの文化を感じさせる印象的な場面が3つあった。
一つ目は部族の慣習に従い男女別々の寝室を日本の受入れ家族にお願いした場面。
二つ目は初詣で大仏様を拝もうと言われた時、私達の神様は故郷にいるからと断わった場面。
三つ目は電子ピアノで和音を奏でながら息子が「将来音楽の仕事でもしようかな。」と言ったところ、その父親が「村で音楽で暮らせると本気で思っているのか。他にもっとやるべきことがあるだろう。」とたしなめ、「そのピアノはお前のものじゃないんだ。」と言い添えた場面。
特に最後の一言は「日本の文化は私達部族のものじゃないんだ。」と言っているようで、
そこに、独自の伝統文化の中で暮らす部族としての誇りを感じた。